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3歳9ヶ月の娘が反対咬合(かなりきついタイプで、上の前歯がすべて下の歯に隠れてしまう)です。将来的には矯正が必要と言われていました。先生のお考えからどの方法が一番子供に負担が少なく、短期間で完了できるのかお聞かせ頂けたらと思います。
お忙しいところ恐れ入りますが、3歳9ヶ月の娘のことで相談申し上げます。
2歳時より3ヶ月に1度、小児歯科に定期健診を受診しています。その際に反対咬合(かなりきついタイプで、上の前歯がすべて下の歯に隠れてしまう)、将来的には矯正が必要と言われていました。
先日初めてレントゲン写真撮影、歯形模型等を作っていただき、カウンセリングを受けたところ、やはりもう矯正を始めたほうがよいとの事でした。ただこの病院は牽引装置を1日12時間以上装着すると言う方法のみで他はやっていないようです。
現在ムーシールド等他の方法もあると思うのですが、先生のお考えからどの方法が一番子供に負担が少なく、短期間で完了できるのかお聞かせ頂けたらと思い、メールさせていただきました。
他の医院で受診すると、永久歯に生え変わる時にほとんど反対咬合は治って生えてくる場合が多いので様子を見ては?と言われるし、どうしたものかと思い悩んでおります。
先の医院でレントゲン撮影の際に、永久歯の生える方向が横向きになっている歯があり、それも問題と指摘され永久歯の矯正も必須のようです。これから長い矯正との付き合いになりそうですのでよきアドバイスお願いします。 |
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広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
矯正治療の開始時期についての質問は、よく受けるものの1つです。いつもお答えする時期の目安は、骨格的な不正が大きな場合を除いて前歯4本と第1大臼歯が生えた頃です。
では特に骨格的な不正が大きい場合とは、どの程度の年齢かと言いますと、乳歯列でも5〜6歳程度です。ただし、これは矯正医の平均的な考え方で、小児歯科の先生ならもう少し早い年齢で開始するかもしれません。
私は3歳や4歳で治療を開始することはまず考えませんし、実際これまでもそのような経験はありません。
理由は、あまりにも低年齢のお子さんに矯正装置を使用してもらう自信がないこと、早く治療を開始しても治療が早く終わるとは限らないことなどが挙げられます。
反対咬合なら、成長の止まるのを観察する必要があるため、他の不正咬合よりさらに終了時期は遅くなる可能性があります。
また、永久歯に生え変わる時に、自然に治ることがあるのも確かです。ただし、ほとんど治るのではなく、せいぜい半分と考えて下さい。
装置に関しては、どんなものを使うにせよ、まず使ってくれることが最低条件になります。
骨格性の反対咬合でも、上顎の成長の悪いタイプ、下顎の成長が良すぎるタイプ、それらの複合型などがあります。タイプによって使用する装置は決まってきます。(当院ホームページ−各種装置の紹介−受け口に使用する装置参照)
現在の状態が正確に分かりませんので断言はできませんが、前歯が永久歯に生え代わり始める、6歳頃の開始でも手遅れになることはないと思います。
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本日はお忙しい中、相談への返信頂きありがとうございます。
私もよくよく考え、ここ2週間ほどは子供の顔を見ては、涙ぐむ日々でしたが、先生のアドバイス通り、もう少し様子を見ることにしました。いずれは矯正が必要かと思いますが、今は子供も歯科医院で装置を見ただけで嫌がりますし、もう少しコレがなぜ必要かが理解出来るまで待ってみようと思います。
お陰で少し胸のつかえが取れました。本当にありがとうございました。 |